書評☆☆☆常識破りの「空き家不動産」投資術

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書評

 

常識破りの「空き家不動産」投資術

2015/6/20購入

内容は画期的かつ衝撃的。ボロ家を借り、最小限の手入れをした上で又貸しするものです。

アマゾンのコメントで「宅建業法に違反するのでは」と懸念が多数示されていますが、自分が借りて大家さんの了解を得た上で又貸しするなら違反しません(ただ、又貸しをこの本のように業として大々的に行うとなれば話が違って来る可能性はあります)。

私はそれより、人を住まわせるための基本的な設備を整える資金を誰が出しているのか、それが書いていないのが不満です。例えば給湯器が壊れているだけで10万円が飛んでいくのに、空き家を放置していた大家さんがそんな大金を出すのでしょうか。この著者が出しているとは思えませんし、入居者が出すわけがない。

こういう重要なことが全く書いていないのです。著者のブログを見ても全く書いていない。10万円以上かかる物件は最初から捨てているのでしょうか。

p25には「自らの手で空き家のリフォームを行」う、「日曜大工レベルの作業と、ゴミを片付けたりきれいに掃除をするぐらい」「経験上、かかる費用は最大で10万円程度」とあります。水回りの不具合や床の不具合があれば10万円ですむはずがない。しかし10万円で収めるなら、物件は厳選しなければならず、対象物件も本人の手取りも少なくなります。
また、私も一戸建て物件で不動産経営をしようと物件を見ていますが、人の住んでいない家は悲惨な状態になっています。筆者はこの悲惨な状態に手をいれるのでしょうが、それを10万円を限度で回収して、なおかつ人が借りてくれるのなら、家賃はかなり低いはず。

本を読んでいる分にはとても面白い。しかし重要な情報を(多分意図して)抜かしているため☆3つ。責任も管理もはっきりしないこの方法を自分でやろうとは思いません。それに手間ひまがかかり過ぎて効率悪すぎます。

自分なら初めからボロ屋を購入して賃貸に回します。

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