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2015/5/13購入
東大教授にして億万長者の本多静六教授の名著。給与の1/4を貯蓄し投資に回せと説いています。明治の開拓時期と重ったという好条件があったとしても、鉄道や山林で巨大な富を築くのはなかなか真似できないと思いますし、老年になりその富を独占することなくほとんど全て寄付してしまうところは絶対真似できません。それだけすごい先生です。
この写真に書かれているように、「誰もが分かっている、誰もが知っている」ことしか書かれていません。その当たり前のことをできる人だけが財産を築けます。
本田教授の方法は
(1)定期収入の1/4を貯金する
(2)臨時収入のすべてを貯金する
(3)適切な投資先に投資する
本田教授も(1)(2)の貯金だけ巨額な財産を作ることはできないと述べています。(3)については、最初に買った上野-青森間の民間鉄道株が国鉄昇格により何倍にもなって戻ってきたこと、専門の林業の知識から奥多摩の山林を保全の意味で買ったこと、当時まだ単なる丘陵地帯だった渋谷を、日当りの良いところを選んで買ったことなどで財産を形成したと、など具体的な話が載っています。さらに、教授は敗戦で一文無しになってからまた富を築いています。本田教授のお子様たちも東大教授など名だたる名士となりました。
時代が違っても考えは通用します。自分を律すること。チャンスには大胆に行動すること。
古典を読む楽しさはここにあります。
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