書評☆☆☆☆環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks) ペーパーバック – 2007/2

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環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks) ペーパーバック – 2007/2

オキドキで108円で購入

9年前の本です。当時は環境問題について「温暖化を停めるため」「資源を有効に活用するため」リサイクルを推進する風潮でした。ペットボトルに続いてゴミの広範囲の分別や家電リサイクル法の成立によって、有無を言わさずリサイクルという流れだったのです。その風潮に正面から立ち向かったのが本書。ベストセラーになりました。

最初にリサイクル対象となったペットボトルは結局のところ中国や発展途上国に輸出されそこで燃やされてるか積み上げられている光景をテレビで見た方は多いでしょう。また、ゴミから再生されたプラスチックからはろくな製品はできないこともテレビで紹介されています。旭川市の広報で「ブラスチックゴミを選り分けるパートタイマー従業員」の写真を見た時には、「ゴミを選り分けてもその後にろくな製品にならないのになあ。人件費の無駄だ」と思ったものです。

この本は、内容を過激にしたいがために理論の飛躍やデータの(多分故意の)誤用があります。また最後の方では石油の枯渇に触れていますが、今ではシェールオイルやシェールガスが商業ベースに乗り、石油の枯渇の危険は、近い将来に限って言えば解消されたと考えています。この本の内容をそのまま受け取ることは危険です。どこが間違っているか考えながら読むのでしたら、現在でも価値のある本と考えます。

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