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「お金持ちになる人、ならない人の仕事術」の後ろ扉に広告が載っていたので気になっていたのですが、ようやく入手して読むことができました。帯には「せっせと働いていたら金持ちにはなれません」広告には「ロバートキヨサキには騙されるな」など勢いのいい言葉が並んでいます。
売りは「四つの自由を手に入れる」
場所の自由、行動の自由、時間の自由、経済の自由
そのためには法則（じゃなくて方程式でしょう）があって
ｙ＝ＡＸ+Ｃ。
ｙ＝若くしてリタイアし遊んでクラス生活
Ａ＝意志力＝a（現在の意志）＋ｂ（未来の意志)
Ｘ＝資産または収入
Ｃ＝コンプレックス
らしい。
現在X（資産）が小さくても、A（意志の力）でYはどんどん増やせるというのが筆者の主張です。
筆者は執筆時、国際電話事業で成功し東京にワンルームマンション２棟を買い、その家賃でハワイでカイトサーフィンに明け暮れていました。電話事業はハワイに来る前に売却。執筆当時は仕事はしていません。
国際電話事業を行なっていた時には妻がいたようですがハワイに来た時点では離婚しています（はっきりとは書かれていませんが、ニューヨークにいた時には妻がいたと１箇所だけ妻が出てきます）。
こんな本が10万部も売れるなんてびっくり。
・この筆者の個人的な体験が書かれているだけ
・普遍的・もしくは誰でも応用可能な仕組みは書かれていない
・・著者は若いうちにがむしゃらに働き資産を作っている
・結局は不動産収入だけで食べている
・ただ遊んで暮らしているので、いつまで持つのか読んでいて不安になる
・・マンション２棟で大規模修繕が入ったらどうするのだろう
・不動産購入や株購入の指南もしているが内容が希薄
・・指南している割には保有マンション２棟だけ。株はうまく行っていないと書かれている
文章も、編集者の手が強力に入っていると思われます。自分で文章がかけないと行っておきながら、こんな読みやすく前後のはっきりした文章が書けるとは思えない。
結局、この人の著作はこの１冊（＋派生本１冊）で終わっています。また出版時はホームページも運用していたのですがそれも現在閉鎖されています。ネットで探しても現在の情報は得られません。
成功物語が好きな人は読んで面白いと思いますが、自分の人生に役立てようと考える人には不要な本です。
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