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2019/12/30 ブックオフと210円で購入
融資に特化した本です。慶應大学の学生だった頃から区分所有マンションを買い始め、大学院を卒業してからは専業の大家として億単位の一棟売りマンションをいくつも購入しています。
この事業規模拡大の肝は土地値の物件を購入すること。これにより建物の経時的な劣化があっても物件の価値は保たれます。筆者の活躍の場である神奈川県は土地が高価なので、土地が全ての基準になるんでしょう。
私がこの本で最も驚いたのが、p234, ケース3の記載。横浜市で1億1600万円のアパートを購入し、税金など全部引いた残りが毎月16万円。たった16万円です。それに対して筆者が持つ東京都杉並区の7050万円のアパートは毎月18万円の収入がある。億の金を出しているのにそれじゃ割りが合わない。
私の持つ滝川市の950万円のアパートですら税金を引いても毎月20万円弱の収入があります。首都圏での不動産経営は北海道の地方都市とは考え方が異ることがよくわかります。
筆者の知的レベルの高さにより、記載は理論的で文章も明快。不動産本のほとんどを占める(と思われる)経験ばかりを押し出したレベルの低い文章とは違います。首都圏で不動産経営をしていこうとする方にはオススメの本です。
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