2020/5/2
ちょっと古くなりますが、この心屋先生、不倫宣言をしています。
上記ブログの記事のとおりでして、立派な本を書いていらっしゃる心屋先生なら、
「自分は不倫するために生まれてきた」「私は私の好きなことをして幸せになる」「妻は不倫されるために生まれてきた」
と書くべきです。
「Facebookやブログで不倫を告白された仁之助さん。不倫すると奥さんに対する不満がなくなるから不倫は悪くないという持論を展開されました。その後、炎上したのは時代が追い付いていないからで、自分を天才故に理解されなかった織田信長に例えられました。織田信長と言えば、日本を代表する天才。仁之助さんの自己評価は「天才」です。私には、奥さんの悲しみをたたえた瞳が全てを語っている様に思われました。旦那も奥さんも不倫して、誰の子供でも構わないなら結婚する必要がありません。」
2019/11/3
カウンセラー界の押しも押されもせぬカリスマ、心屋仁之助のセブンイレブン用大衆本です。39冊目らしい。それだけでも大したものです。多分同じ内容をちょっと味付けを変えて出しているのでしょう。
軽症のうつ状態や心因反応などの、あれもダメこれもダメと言った状況に陥りやすい人へ向けてのアドバイス集です。家族や仲間の目が気になって自分の好きなことができない、ここままではダメなのは分かっているのだけどどうしたらいいかわからない人には心に響くでしょう。男なら会社での板挟み、女なら夫や子供との軋轢が考えられます。筆者が想定している状況は、どんな人にも訪れますから、読者は1億2000万人いることになります。中等度以上のうつ状態には無効です。
書かれていることは「心理的快楽主義」です。自分の好きなことをしなさい、努力しなくていい、私は素晴らしい人間だと信じる、など。行き詰まった時には今までと逆のことをしてみろとも書いてあります。
それらほとんどは読んだことがあるので理解も容易なのですが、理論に飛躍があって理解できないのが、
「湯水のごとくお金を使う人に、お金は巡ってくる」p94
お金に関しては心屋仁之助ファンによる解説があちこちにありますが、それでも理解できない。使うと入ることに因果関係が見出せない。その人にお金がたまたま入ってきただけのようにしか読めないのです。「私には必要なお金を必要なだけを使う権利がある」と書いてあるのなら、自尊心について書いてあると理解できるのですが、「湯水のごとく」って限度を超えています。私も不動産で上がった売り上げはほとんど不動産に再投資していますが、湯水のごとくは使っていませんよ。
また
「人前で恥ずかしいことをする」p104
恥ずかしいことについては、これらの経験(本には人前で泣いたこと、と書いてある)を前向きに捉えよう、と書いてあればいいものを、題名では進んで恥ずかしいことをしなさいと受け取れるように書いてあります。実際にカウンセリングスクールでは過去の恥ずかしいことや人に隠しておきたいことを言わせるような授業もあるようなので、これはカウンセリング界の標準的な考え方なのでしょうか。
それと、ページをめくるたびにこのおじさんの顔が出てきます。どこまで自分が好きなんだろう。
そういう理論の破綻や飛躍した結論があったとしても、この本はいっぱい売れるのでしょう。なにせ1億2000万人の読者がいるのですから。でも私は、もっと行動やお金に直接結びつく自己啓発本の方が性に合っています。
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