書評☆☆☆☆☆池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書) 単行本 – 2011/7/20

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書評
宗教の入門書ではなく、宗教に関する疑問を解決する本です

自分も父親が亡くなった年齢に近づいてきたためか、はたまた職業柄か、宗教とは無縁ではなくなってきたように感じます。

この本は、キリスト教や神道、仏教、イスラム教について、マスコミでよく出てくる事項を識者に質問するという形で宗教を紹介しています。宗教の入門書というより、普段宗教について抱く疑問について答えを与えている本です。

例えば、イスラム教原理主義で自爆テロを行う理由やキリスト教がいくつもの派閥に分かれている理由、アメリカ大統領選挙で人工妊娠週中絶が常に議論になることなど、マスコミに長く身を置いた池上彰さんだからこその項目を取り上げています。

日本人については「無宗教」ではなく「自然に宗教が根付いているので意識しないだけ」と何人もの識者が指摘しています。若い時には私にはわかりませんでしたが、今ならその通りだと思います。パワースポット巡りもお地蔵さんに手を合わせるのも、生まれてから自然に身体に染み付いた宗教心あればそこです。

私は、東京大学の養老先生の意見に近いかな。でも近くなったのはここ最近のような気がする。

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