書評☆普通の人がこうして億万長者になった 一代で富を築いた人々の人生の知恵

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書評

 

普通の人がこうして億万長者になった 一代で富を築いた人々の人生の知恵

 2013年頃購入

 「となりの億万長者」が素晴らしかったので、日本版として読んでみましたが、全然ダメでした。対象が偏り過ぎでしかも単なる高額所得者をアンケートをまとめただけです。アンケートも1万2000人に出して1000人以下という惨憺たるもの。経費を抑えようとメール+WEBでのアンケートなのでしょう。職業柄私にもそのようなアンケートが良く来ますが、回答したことはありません(封書で来ればお金がかかっているとわかるのでちゃんと回答しています)。

 医者と大大家さんと、遺産相続と、って普通の人はほとんど出てきません。さらに、話の持っていきかたが「本田健」で、どの本を読んでも同じです。「人生の知恵」??? そんなもの書いていません。家賃収入で一家して高級車を乗り回している話を「成功者」として持ち上げているような本です。

 前書きには「「となりの億万長者」を読んだので同様の本を書く」との記載があります。ですが完成度は雲泥の差です。私が最も気に食わないのが、考察の浅さです。読者が知りたいのは現状のお金持ち具合ではなく、何がきっかけでお金持ちになろうと決心しどうやって今の地位を築き上げたかです。先達から学ぶために本を買うのであって、現在の放蕩生活を聞いたって何の参考にもなりません。トマスJスタンリー先生の本が素晴らしいのは、お金持ちがお金持ちたる所以を詳細に解き明かしているからです。この本をスタンリー先生が読んだら泣くぞ。

 買ってもいいでしょうけど「へ?だからどうなの??」となるのがオチです。

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