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古典的名著。15年前に入手してずっと持っている本。職場を変わる時には本当にお世話になりました。
今読んでも本当に素晴らしい本です。原題は「悩みを止めて生活を始める方法」
この本が出た第二次世界大戦前はこのような自己啓発本(悩みの解決方法の本ですが自己啓発の一種でしょう)は少なかったらしく、巻頭語では「worry(悩み)より「worm(虫)の本の方が多い」と書いてあります。
この本のエッセンスは2項目に集約できます。
1.今日を区切りとして生きること
「明日のことは明日が心配してくれる」と聖書に書いているそうです。今日を精一杯生きる事が大切
2.解決方法を知ること
- 「起こりうる最悪の事態とは何か」と自問すること。
- やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること
- それから落ち着いて最悪状態を好転させるよう努力すること
巻末の事例集で最も心に残ったのは、自分の書いた小説が映画になった人が、最後に家も財産もなくなったという例です。一文無しになった後、木箱に座って、「まだ健康的な肉体がある」と感謝するところ。
悩みのない人はいないでしょう。他人から見れば些細な悩みでも、本人にとっては人生を左右する重大なことかも知れません。この本を読めば、悩みの解決方法を知るとともに、自分の悩みはまだまだ小さいと感じることができます。万人にお勧めです。
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