書評☆☆☆世界がもし100人の村だったら

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書評

 

世界がもし100人の村だったら

オキドキで108円で購入

有名な本で、アマゾンでは今もベストセラー1位です。もともとはメールの記事。世界の構成人員を百分率で表し(前半のオリジナル部分)、自分の置かれている立場がいかに恵まれているか知ることで他の恵まれていない人たちも幸せになれるようにこの社会を変えて行こう(後半の「尾ひれ」部分)と訴える本です。

へえ、そうなんだ、とは思いますがこの数字を見せられて行動を起こす気には私はなれません。前半の数字の羅列は、後半の尾ひれによって「持っていない人は不幸だ」と決めつけるような、いかにもアメリカらしいニュアンスになっています。パソコンを持っていない人,富を持っていない人たちにもそれぞれの幸せがありますし、その民族が選んだ国の体制があります。独裁政権の時は曲がりなりにも治安が保たれていたのに、オレンジ革命を成功させた中東の国々が未だに不安定な政情のままなのは、その国に合わない体制を選択したためなのではないでしょうか。

前半の事実の羅列だけのほうが各々の自由な発想を許す奥深さが出たのではないかとも思います。

本文よりも、解説で述べられている、メールの変遷過程の方がずっと面白かった。

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