書評⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則 (日本語) 単行本 – 2001/12/18 ジム・コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳)

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書評
書評⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 (日本語) 単行本 – 2001/12/18 ジム・コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳)
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ロバートキヨサキの本で紹介されていたので購入。世界的なベストセラーです。確かにベストセラーになるだけの内容があります。

ビジョナリーカンパニー1を先に読んでいて、あまり楽しめなかったのですが、こちらはとても楽しめました。

社長が変わっても成長を続けるためには、社長は第5水準のリーダーシップが必要となるそう。


本の概要

はこの通り。アマゾンからの引用

原則をまとめるとこの通りです。
①成功するリーダーの共通した性格
②まず、適切な人材を選んでから目標を決める
③厳しい現実を直視する
④針鼠の概念を理解する
 ・情熱をもって取り組める
 ・自社が世界一になれる
 ・経済的な原動力になる の交わるところを攻める
⑤規律の文化を作る
⑥促進剤としての技術

どれも勉強になったのですが、特に勉強になったノが
『②まず、適切な人材を選んでから目標を決める』
『④針鼠の概念を理解する』 です。

要は、成功は誰とでもできることではなく、まず『選ぶ』ことが
成功への第一歩だと理解しました。

今まで自分の努力にばかり目を向けていましたが、そうではなくて
まずは『適切に選ぶ』。そのためのスキルや考え方を勉強しようと
思いました。

また『④の針鼠の概念』も勉強になりました。
内容自体は、自社と競合、市場を見て、何に注力するかを決める
ことと似ているかもしれませんが、これにはどの会社も平均4年程度
は、見つけるのに時間がかかっているようです。

すぐに見つけられるものではないかも知れませんが、自分の成功
できるポイントはどこにあるのか?探していきたいと思います。


第五水準リーダーシップ


偉大な企業へ導いた方の多くは万事控えめで、物静かで、内気で恥ずかしがり屋ですらある、と。
個人としての謙虚さと、職業人としての意志の強さとういう一見矛盾する組み合わせを持ち合わせている。
たとえれば『パットン将軍』や『カエサル』よりも、『リンカーン』や『ソクラテス』に似ているそうです。

「第五水準リーダーシップ= 謙虚 + 不屈の精神 」
「人を管理するのではなく、システムを管理する = 指導者がいなくても、前進していける企業を構築する」

自分の存在自体が不可欠と成って、それでいて自分のエゴを決して満足させない。
そして、どんな事があろうと、「最後には必ず勝つ」という着地点を持っている。
また、会社と企業理念に関してはきわめて野心的で、自分個人の成功を超える目的意識がハッキリしている等々。
とても大切な要素が散りばめられている、と感じました。
会社を偉大な企業へと進めて行くにあたっての『バイブル本』ではないでしょうか。


 


「誰をバスに乗せるか」

驚いたのは、第3章。「誰をバスに乗せるか」

最初に人を選び、その後に目標を選ぶとのこと。私は目標を選んで、その後それにふさわしい人を選ぶと思っていました。有能な人を選びバスに乗せる。無能な人間はバスから降ろす。バスに乗った有能な人たちと意思疎通を図りその中で目標を見つけていく。

新技術に振舞わされないというのも新鮮でした。

 

 

 

↑株式会社タワー佐藤泰裕は「永遠に存続できる会社を作りたい」と言っていました。こういう本をちゃんと読んでいれば現在の状況はなかった…ってことはないですね


佐藤泰裕

考察

ここで今さら数千万円を握って夜逃げした佐藤泰裕について描いても仕方ないのですが、私がすぐそばで見ていた経営者はこの人しかいないので、この本と絡めて、佐藤泰裕の失敗の原因を考えて見ます。

最大の原因は金銭感覚が異常だということ。人の金と自分の金の区別がつかないので、社会人ではなく犯罪者です。

それを除外した上で

(1)リーダーの性格

性格に関しては、私はよくわかりません。窺い知れないものがあるとは思っていました。また、親切な人だとは思わせるものの、社長として部下を引っ張っていくような才覚はありません。何しろ、言うこととやることが違います。

体を動かすのは嫌いです(太ってますから当然です)。道具などもいじれませんでした。一度ドアノブを交換してもらったことがありましたが、全くやったことがなさそうでした。

(2)適切な人をバスに乗せる

私は佐藤に「仕事の採算が取れるようになるまで一人でやること。どうしても一人でできなくなった時に従業員を雇うこと」を提案していました。商売は全て信用第一であり、自分が信用を獲得しないと事業拡大は望めないこと、また事業はゆっくりとしか拡大しないためです。

詐欺被害にあった大家さんがたくさんいたことから、お客は順調に獲得していたようです。今日の夕食・シャンパンを我慢し、1年後の夕食を楽しみにしする気構えと根性があったら、今でも旭川で仕事を続けていたでしょう。

(3)厳しい現実を直視する

ストックデールの逆説、と本では表現しています。金に節操のない人間には無理です。物件管理料というわずかなお金だけしかもらえていない段階で人の金で店舗を開き、3度目の妻を従業員とし、さらに社会保険料も払わずに女の子を雇っていました。飲み屋に愛人も作っていたようです。

両親のしつけには非常に問題がありました。佐藤泰裕の両親の理髪店の売り上げがとても多く、一人っ子の佐藤泰裕は小学校はタクシーで通学していたそうです。そういう環境ですから、お金は降ってくる、降って来なければ他人のお金を使ってもいいという思考回路になったのだと思われます。

私は農家の出で、アルマイト弁当でご飯の上にシャケが一切れだけ載った弁当を食べていました。町の子供たちはおしゃれな弁当。我が家の掲載状況を本能で理解できました。そんな状況でも大学に行かせてくれた両親には本当に感謝しています。

(4)針鼠の概念を理解する

自分の強みを考え抜いて、一点突破を図ることです。横領をしなくても、この(4) で佐藤は倒産していたでしょう。自分の強みを考え一点集中することなく、自分は何でもできると考えていました。物件管理の天才、売買もできれば仲介もできる。さらに振り込まれた家賃で高利貸しも考えていたようです。

(5)規律の文化を作る

問題外

(6)促進剤としての技術

私は現場で使えるようにタブレット+ファイルメーカーを勧めたこともありましたし、ホームページに自社物件を載せらせるようにwebを作ったりもしました。結局何一つ使われることなく終わりました。

夜逃げの初期にも、業者にホームページを作らせていたこともわかりました。

だいたい、スーモにも自社物件を全く載せていなかった。スタートアップなら寝る時間を惜しんでそれらを利用するものと考えます(私ならそうします)が、24時間一体何をしていたのでしょうか。人の金で優雅に飲み食いして、愛人を喜ばせていたのでしょう。


現在佐藤泰裕は、会社を経営しているようなことを書いています。

一方、

佐藤の行方を追っております。昨年5月と6月にweb対策をしていて9万ほど未払いがあります。

とのメールも入ってきています。

会社を経営しているかどうかは嘘か本当かわかりません。もし会社を作っていたとしてもこの新型コロナのために立ちいかなくなるのはすぐでしょう。

それに、従業員も社長の経歴をwebで調べ、過去の悪行を知るはずです。『stay home」週間が始まりましたから遠くない時期でしょう。家賃持ち逃げ、給料未払い、社会保険料未払いを知ったら、普通の従業員なら逃げ出すはず。

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